特許
出願番号:特願2020-047021
出願日:2020年3月17日
発明の名称:がんの評価方法
出願人:川口義明、学校法人東海大学
発明者:川口義明、関根嘉香、戸高惣史、平林健一
刊行物等
線虫及び質量分析計を用いた癌の匂い物質の解明と早期診断法の開発:東海大学先進生命科学研究所紀要
第3巻 2018 13‐17頁、学校法人東海大学ウェブサイトに掲載
発がん患者の皮膚から放散する微量生体ガスに関する研究:地方独立法人神奈川県立産業技術総合研究所のウェブサイトに掲載、KISTEC Innovation Hub 2019においてポスター発表
解説
犬や線虫の嗅覚による癌の診断が注目されており、患者の尿などの検体を用いた有効性が報告されています。特に線虫による癌の診断法は商品化され、現在臨床の現場で実際に行うことが可能となりました。我々(東海大学医学部消化器内科、病理診断科、東海大学理学部化学科)は以前から、犬や線虫の嗅覚により感知される匂い物質があると考え、皮膚から放散する微量の生体ガス(匂い物質)の解析に取り組んでまいりました。今回の特許はこの研究に関連したものです。
この研究が進みますと、皮膚に生体ガスをトラップする硬貨大の吸着剤を短時間貼り付ける簡単な方法で検体を採集し分析する(癌の匂い物質の同定)ことで癌の診断が可能となります。クリニックでも可能な簡単な検査法ですので、研究が進むことを楽しみにしております。