逆流性食道炎

逆流性食道炎とは、胃酸(=塩酸)が逆流することで、胸焼け、呑酸(酸っぱい水が上がってくる)、胃痛(みぞおちの痛み)、もたれ、喉の違和感(つまり感)、咳などの症状が起こる病気です。食べ過ぎ飲み過ぎ、寝る前の飲食、脂もの・甘い物の摂り過ぎ、肥満や便秘も原因となります。食道と胃の境目にある筋肉が緩い方(食道裂孔ヘルニア)や胃腸の運動が低下している方に起こりやすい病気です。正確な診断のために胃カメラで精密検査を行うことをお勧めします。治療は胃酸の分泌を抑える薬がとても良く効きます。軽快しても再発することがありますので、食生活に気をつけた上で、薬の力を利用するといった上手なつきあい方をしましょう。

血便

  • 血便とは。

  • 血便とはおしりから血液(の便)が排出されることですが、血便を起こす疾患は多岐にわたります。血便に対して、下血という言葉がありますが、血便と下血は異なります。 下血の原因は、上部消化管(食道、胃、十二指腸)の出血です。例えば胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃癌などが出血を起こすと、血液(赤血球)が胃酸で酸化されて黒い便が排出されます。真っ黒い便なのでタール便とも呼ばれます。 一方、血便は赤いまたは赤黒い便で、その原因は下部消化管(小腸、大腸)の出血です。皆さんはびっくりしてクリニックに駆けこんできます。下記を読んで頂いてから受診して下さい。


  • 血便を来す疾患についてお話しします。
  •  罹病期間(どのくらいの期間の血便か、急性か、慢性か)、1日何回でるか、腹痛を伴うか、元々痔があるか、排便の痛みがあるか、下痢か便秘か、発熱があるか、体重減少があるか、色はどのようか、便自体が赤いか便の表面の血液付着か、便器が赤いだけか、ペーパーの血液付着か、薬剤服用歴はあるか、海外渡航歴はあるか、生ものの摂取があるか、などによって様々な疾患を診断していきます。


  • 急性の場合、
  •  痛みがなくて多量:大腸憩室出血  
    痛みあり(左下腹部)、下痢:虚血性腸炎  
    発熱、下痢、腹痛:感染性腸炎  
    鮮血便、排便時痛(なくてもよい)、便器が赤い、ペーパーに血液付着:痔からの出血  
    薬剤(抗生剤など)服用歴あり、下痢、血便、腹痛:薬剤性出血性大腸炎


  • 慢性(数週間、数か月)の場合、
  •  

    下痢、血便:潰瘍性大腸炎  
    下痢、腹痛、体重減少、血便:クローン病  
    血便(血液付着):大腸癌、大腸ポリープ


    血便で来院されたら、上記の問診をさせて頂き、予想される疾患を考えて、診察→検査→診断→治療していきます。
    診察では腹部の触診、聴診、打診に加えて、肛門指診(肛門に指を入れて、出血の状態、腫瘍の有無、痔の有無のチェック)を行います。肛門鏡で肛門~直腸の出口を観察させて頂くこともあります。
    検査としては、予想される疾患により、血液検査(貧血の有無、炎症所見など)、腹部エコーや腹部CTで大腸の状態のチェック(壁肥厚、憩室の有無など)を行います。緊急性を判断した上で、緊急性がなければ後日大腸内視鏡検査を施行することをお勧めしています。
    治療は診断に応じて決定されます。大腸憩室からの大量出血など入院を必要とする場合もありますが、多くは外来で経過を見ながらの治療で軽快します。慢性的な病気では継続した治療が必要になる場合もあります。
    大腸癌を見つけるために健診で行われる便潜血検査は、顕微鏡的血便とも言われています。陽性の方は、大腸内視鏡検査を受けましょう。痔がある方、生理中に検査をされた方も、良い機会ととらえて大腸内視鏡検査を受けましょう。
    当院では、血便の診断のための血液検査(至急で1時間以内に結果判明)、腹部エコー、腹部CT、肛門鏡、大腸内視鏡検査、カプセル内視鏡検査の全ての施行が可能です。 大腸内視鏡検査は鎮静剤+鎮痛剤を使用して楽に受けて頂いておりますので、初めての方でも安心して受けることができます。

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